男性の性病感染者は、一時に比べて減少傾向に転じています。
減少傾向になった理由は様々ですが、第一に挙げられるのは社会全体の衛生状態が改善した点にあります。
一昔前は日本国内でも衛生状態が悪く、数々の伝染病が流行りました。
また社会全体が良いも悪いも大らかだった事もあり、手洗いやうがい、そしてセックス前のシャワーやお風呂が少しいい加減でした。
しかし、最近では日本人の衛生観念が非常に高まってきており、かつてはセックス前にシャワーを浴びたり、手や身体をお風呂や洗面所で洗う事が少なかった男性も、見事に性病対策としてそれらを実践し始めています。
汗や外から持ち帰った細菌やウイルスは病気感染の原因となります。
特に人々が活発に出かける夏場や行楽シーズンは、性病の原因を人でもらいやすい時期です。
カップルで夏祭りや野外イベントを楽しんだ後は、男女ともにテンションが最高潮に高まっています。
そんな時はついつい本能に任せて、野外などでセックスをする人々がいますが、それでは性病感染のリスクを高めるだけです。
近年では多くの健全なカップルはテンションが上がった後も品行方正に行動します。
自宅まで帰宅するのが厳しい場合でも、近くのラブホテルを利用する等すれば、シャワーやお風呂が使えます。
とっても平凡な対策ですが、身体の汗や外から持ち帰った異物をお湯で綺麗に洗い流す事で、性病のリスクは激減します。
近年では大勢のカップルと夫婦がその点を理解しており、その結果として成人男性の性病感染数も減っています。
またコンドームが性病対策に使える、といった事が分かった点も大きいでしょう。
元来は妊娠回避のアイテムですが、お互いの性器が直接触れないように出来るコンドームは、各種の性病予防に大変役立つ事が分かり、最近では若者向けの教科書などにもそのアドバイスが明記され、分かりやすい予防策が公的機関によって啓発されています。
自販機でしかこっそりと購入出来無かったコンドームですが、今ではドラッグストアやコンビニ、ネット通販でも販売されており、気軽に若い男性でも入手可能となり、そういった事も病気の発生確率の減少に貢献しています。
ただしコンドームを過信することには、危険がともなうようです。